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いつもご訪問くださり、ありがとうございます。

スパショ大阪・福岡公演も迫ってきましたが、みなさん風邪などひかれていませんか?



さて。
以前、1月末スタート予定のとある企画がある、と書いておりました。
その企画、いよいよスタートします。


発端は、こちらの画像でした。
2020012619220674e.jpeg



日頃仲良くしてくださっている、『さまよえる時間』のちびくまさんと、こちらの画像の兄さんのオラオラ感がヤバい、から始まって……

妄想がどんどん発展していき、他のメンバーのキャラ設定などもあーだこーだ言いながら、楽しくお話をしたことがありまして。

いつか、この設定でコラボしたいね、というお話をしてその時は終わったのですが。

なんと!

この度、リパケ、日本ミニアルバム発売、SS8大阪・福岡開催といろいろ重なるこのタイミングを記念して、実際にコラボをさせていただくことになりました〜〜‪\( ¨̮ )/ヤッター



というわけで、企画の概要はこちらです。





<コラボ企画『Time_Slip』概要>


こちらのサイト『In my dream 〜 眠れぬ夜はすじゅのせい』と、ちびくまさんのサイト『さまよえる時間』にて、それぞれの担当したエピソードをリレー形式で公開します。



公開する日程と各担当は以下の通りです。


○1/29〜 『TIMELINE』→ごふ

○2/2〜 『Somebody New』→ちびくまさん

○2/9〜 『Heads up』→ごふ

○2/16〜 『I Think I』→ちびくまさん

○2/23〜 『TIMELESS』→ごふ


※アップの時間は20時です。

※担当ではない期間も、お互いの記事にリンクを貼る予定です。

※各エピソードの細かい更新予定は、それぞれのエピソード内で発表します。





ということで、まずは29日の20時にこちらのサイトで『TIMELINE』というお話からスタートします。

プロローグ的なこちらは、29日と31日に前後編でお送りします。




初のコラボですが、みなさまお楽しみくだされば幸いです。


よろしくお願いします( *´ ω ` )





ごふ





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2020.01.27 Mon l Time_Slip【完】 l コメント (4) トラックバック (0) l top



繁華街の裏通り。

華やかな表通りの裏の顔とでも言えるような、薄暗い寂れた通りの一画に小さな診療所がある。

やってくるのは、どこか訳ありな風情を抱えた者ばかり。

風邪をひいたご近所さんが来ることも無くはないけれど、この辺りに顔の利く、いわゆるそういう組織の事実上のお抱えだ。




ドンヒは、この診療所唯一の医師だ。

もともとは医大を卒業して、大学病院の整形外科で働いていた。

外来で診療をしたり、救急の対応をしたり、忙しいながらも医師としてはごく普通の毎日を送っていた。



それが、ある時期から一変した。

師事していた教授とともに、大学病院内の派閥争いに巻き込まれたのだ。

ドンヒ自身がいくらそういうことにほとんど関心がなくても、そこは誰に師事していたかで将来が簡単に左右されるような世界だった。

仕事以外のことで神経をすり減らし、ストレスが限界に達しそうになっていた頃、事件は起こった。

ドンヒが師事していた教授が、医療ミスの責任を擦りつけられ、退職に追い込まれた。

ドンヒもまた、その煽りを受けた。



職を失ったドンヒは、検診や深夜の救急外来などのアルバイトで食いつなぐ日々を送った。

そのうちの一つが、この診療所だった。

場所柄なのか、やってくるのはいわゆるそういう組織の構成員やチンピラ、その小競り合いに巻き込まれた夜の仕事の者ばかり。

ドンヒがそれまでアルバイトをしていたどの場所よりも、ここは血の気が多い。

何度かアルバイトに来るうちに気に入られ、年老いた院長が引退するのに伴って、ドンヒがその後を継いだ。







「先生、これこっちの棚でいいの?」

「うん。空いてるとこ入れといて」

「はーい」


リョウクは、かつてドンヒが通っていた大学に通う医大生だ。

一月程前にひょんなことからやってきて以来、大学の合間にちょこちょこと顔を出すようになった。


「今日は……来た?」

「いや」


リョウクの1番の目的が、どうやら自分の手伝いではないことに、ドンヒは早々に気づいた。


ただ、それがよりにもよってあの男とは。


確かに悪い人間ではない。

でも、その男の激しい部分をドンヒは何度か見たことがあったし、それに……



その男……イェソンは、正直言ってごく普通の医大生が近づいていいような男ではない。



この辺り一帯をシマにしている組織の今のボスこそ、そのイェソンという男だ。

少し低く、掠れたような魅力的な声から、いつの間にかそう呼ばれていた彼の本当の名前を、ドンヒは知らない。

ただ、その男につけられた『狂犬』というもう一つの渾名なら、この界隈で知らない者はまずいなかった。







「先生ー、いるー?」


呑気そうに響いた声にリョウクがピクッと反応した。


「あ、リョウクも来てたんだ」

「おぅ。どうした?」

「うん。例の、貰いに」


やって来た男が1人だけだとわかると、リョウクはまた淡々と片付けに戻った。


「大丈夫か?」

「まぁまぁ。でもおかげでだいぶ楽だよ」


このドンヘという男は普段、イェソンと行動を共にしている、いわゆる舎弟というやつだ。

人懐っこい犬っころみたいな笑顔で、そもそもこんな世界にいることの方が不思議なくらいだとドンヒは思っている。

だが、イェソンに連れられて初めてここに来た時のドンヘは、それは酷い有様だった。



「ほら。あんまり頼りすぎるなよ」

「わかってる」

「上手くいってるんだろ? 心配かけるなよ」

「うん。ありがと、先生」





「上手く、って?」


ドンへの背中を見送って、リョウクは不思議そうにドンヒに尋ねた。


「恋人だよ。角のバーでバーテンしてるやつ」

「角の……って、ジョンスさんのとこ?」

「そう」

「へぇ…」


ドンヒは、心から嬉しそうに、実は……と話したドンへの顔を思い出す。




痛みを、分かちあってくれる相手であったらいい。

あの笑顔の裏側にドンヘが抱えるものの全てをドンヒが知っているわけではない。

けれど、嬉しそうに話した時のドンヘの表情に、ドンヒは心底幸せになってほしいと思ったのだ。




2020.01.29 Wed l Time_Slip【完】 l コメント (8) トラックバック (0) l top



「先生、これ夕飯」


ドサっという音にドンヒが振り返ると、コンビニの袋をテーブルに置いたキュヒョンがいた。

キュヒョンは、半年程前からこの診療所に出入りしている。


詳しくはドンヒにはわからないが、ケンカか何かに巻き込まれて怪我をしたところを、近くのホストクラブのオーナー・ヒチョルとイェソンが見つけ、連れてこられたのが最初だった。


「おぉ、サンキューな」

「あ、ラーメンは俺のですから」

「はいはい」



初めて来てから数日後、再びここにやってきたキュヒョンは、診療所でアルバイトとして雇って欲しいと言った。

どれだけ優秀でも、先立つものがなければどうしようもない。

難関大学に進学はしたものの、学費が払えず休学中らしい。



「そういえばお前、学校の方どうなってるんだ?」

「学校は……とりあえず毎日食う方が先です」

「まぁ、そうだけど……」




今のキュヒョンに復学する気があるのかないのか、ドンヒにはよくわからない。

かといって、このままここでアルバイトだけしていても、医療関係の資格が何かあるわけじゃないし先が知れているのに。



「まぁ、先立つものがなかったらどうにも。……ってことで先生、時給上げてくれます?」

「……それはまた違う話かな……」

「ですよね」





もったいないな、とドンヒは思った。

会話のやりとりをしているだけでも、このキュヒョンという青年の頭の回転の良さを感じるのに。

かと言って、すんなり上げてあげられるほどの余裕は、この診療所にはない。



「時給、ねぇ……」

「時給がどうかしました?」


突然かけられた声に顔をあげると、仕立てのいいスーツを見にまとった濃いめのイケメンが、診察室のドアから顔を覗かせていた。


「あぁ……キュヒョンだよ。時給上げてくれって。まぁ出来ないのわかってて言ってるんだろうけど」

「へぇ……あ、先生これ。みなさんでどうぞ」



そう言ってケーキの箱を差し出す男はいかにも紳士然としていて、おおよそこんなとこには似つかわしくない。

だが、イェソンとヒチョルがここにキュヒョンを連れてきた時、実際にその背に背負って担ぎこんだのが、このシウォンという男だった。

表向きはとある会社の重役だが、その会社自体がいわゆる組織のフロント会社であることは世間的にはあまり知られていない。



「んで? 何か用か?」

「いえ。ちょっと近くまで来たので」



会社の重役というのはそんなに暇なのか、とドンヒは思った。

こうやって美味しいものを携えて、シウォンがここに顔を出す回数が最近は多くなっているような気がする。

何か事情でもあるのかと勘ぐりたい気持ちはあるが、シウォンに聞いたところで、彼のその完璧な微笑みに誤魔化されてしまうのは目に見えていた。









繁華街だけあって、患者の大抵は夜の時間帯にやってくる。

ドンヒがひと息つき、診療所の2階の自室で眠りにつくのは今日も空が白み始める頃だ。




今日もまた、あっという間に1日が終わっていく。

同じように思える毎日でも、同じ1日など本当はない。

ドンヒの今日は一見穏やかに過ぎたけれど、そのすぐ近くで様々な人の物語が時とともに変化していくのだ。



彼らの物語もまた、その『TIMELINE』の上にあるのだから。







『TIMELINE』 end









※ 次のエピソード『Somebody New』は、2/2よりちびくまさんのサイト『さまよえる時間』にて公開します。



2020.01.31 Fri l Time_Slip【完】 l コメント (8) トラックバック (0) l top



コラボ企画『Time_Slip』、

今日から『Somebody New』というエピソードが、ちびくまさんのサイトにて始まります。


こちらからどうぞ( *´꒳`* )

↓↓↓

『Somebody New ⑴』
(さまよえる時間)



どんなかなぁ〜?
これあげる時点で私もまだ読んでないんですよ。
ん〜♬ 楽しみ~☆*。



2020.02.02 Sun l Time_Slip【完】 l コメント (0) トラックバック (0) l top



今日のコラボ企画『Time_Slip』は、
ちびくまさんの『Somebody New』第2話です。

もう……本当に優しい文章で癒されますよね?

今日はどんなかなぁ……?


こちらからどうぞ( *´꒳`* )

↓↓↓

『Somebody New ⑵』
(さまよえる時間)





2020.02.03 Mon l Time_Slip【完】 l コメント (0) トラックバック (0) l top