FC2ブログ

※このお話は、フィクションです。実際の人物像とは異なります。
あくまでもこれでもかと大きく誇張されたものに過ぎないことをご理解の上、お楽しみください。






〜プンスカリョウク編〜



『ミュージカル、いかがでしたか?』


そのカトクの文面に、ひいぃぃぃーー!っとなった。


ヒョン……どうしよう……


リョウク様が、お怒りです……








そういえば、大阪での公演を終えて戻ってきた飛行機もバラバラだった。

早い便に乗ってきたリョウクに対して、ヒョンは後の便でキュヒョンと一緒に帰ってきた。

その後のスケジュールや飛行機の予約の都合もあるから、それ自体はまぁよくある話だ。


ただ。

どうやらその間のヒョンの行動が、リョウクの機嫌を損ねたらしい。



……いや、俺もさ、あれはもしかしてまずいんじゃないかと思ったよ?

思ったんだけど……そこはほら、うちのヒョンだから……さ?





うちのヒョン。

キム・ジョンウン。

またの名を、イェソン。

かなりのやきもち焼きで独占欲も強いわりには、恋人のやきもちにはすごく鈍感だったりする。





まぁ、ヒョンの気持ちもわからなくはない。

グループ活動以外でもミュージカルやバラエティなどメンバーの中でも特に忙しいキュヒョン。

KRYの活動なんかで3人で動くことも多いし、なんたってマンネだし、気にかけて当然だと思う。

それに多分、かわいい弟分と一緒にご飯食べたりとか、ミュージカル招待してくれたりとか……まぁ、嬉しくなっちゃったんだと思うんだよね。


でもさぁ……もし、あのキュヒョン連投のSNS、やったのがリョウクだったら、ヒョンは絶対膨れるのに。

どうしてリョウクも同じように思うかも、ってのが想像できないかな……?




……ほんと、いつもいつも、うちのヒョンがすみません。


もうちょっと、乙女(?)心をわかれよ! ……って感じですよね?


あの……機嫌……治してくれません……?

(怖いよー((((;゚Д゚))))














ー 翌週 ー




『兄弟水入らずのパリは、いかがですか?』




ひいぃぃぃーー!!!!!


……ヒョン……また、リョウク様がお怒りなのですが……


まさか、行くこと伝えてなかったとか……



……(T ^ T)





end









累計12000拍手、こんなに早くなるとは思ってもいませんでした。

これもひとえに、日頃からコツコツとポチポチしてくださる皆様のおかげです。

本当にありがとうございます。

これからも拙いお話サイトではありますが、どうぞよろしくお願いいたします。



そして今回のこの『うちヒョン』へのリクエストをくださったのは、Nokkoさん( *´ ω ` )

いろいろ書いてきた短編の中でも人気があるようで、すでにシリーズと化してきました。

このサイトの読者さんでは、イェソンペンさんとリョウクペンさんの割合が高い印象があるんですが。(ごふ調べ)

リョウクペンさんはもちろんリョウクちゃん溺愛の方ばかりですし(ごふも例に漏れず)、イェソンペンさんも兄さんと思考がリンクするのかリョウク溺愛の方、多いんじゃないかなぁと思います。

それにこの『うちヒョン』のジョンジンくんの目線って、なんだかちょっとイェウクを見るELFの目線と近いものがある気がします。この距離感で見守ってみたいというか。

ドタバタしながら、なんだかんだラブラブなイェウクを、「あ……ごちそうさまです……」と見守る、みたいな。

そのうち5th、6th……となっていけば、単独でカテゴリー作ることになるかもしれません。




次回ピタリ賞ですが、2000毎がちょっとキツく感じてきまして……

次回は15000の時にさせていただき、その後は2500毎と変更をしたいと思います。

どうぞよろしくお願いします。



スポンサーサイト



2020.02.28 Fri l ◇短編 l コメント (2) トラックバック (0) l top

※このお話は、フィクションです。
これでもかと大きく誇張された、あくまでも名前とキャラクターの一部を借りた人物像であることをご理解の上、お楽しみください。






〜ヒョンは過保護編〜




ヒョンが、青ざめている。


どうかしたのかな? と思って近づいてみると、目に飛び込んできたのはとんでもない光景だった。



「…………ヒョン……?」



呼びかけに反応はない。


……これは……ヤバい。



「ヒョン……ヒョン……!」



肩を揺すってみるとビクっとして、我に返ったようだ。


「……ジョンジナ……こ…これ……」


ヒョンが指差す先はパソコンの画面。

映っているのは、よく見慣れた3人の人物。

ヒョクチェヒョンと、キュヒョンと……そしてリョウク。


「……聞いてなかったの?」


その問いにヒョンは唖然としたままコクコクと頷く。


画面の中では、3人が次々と乾杯を繰り返している。

しかもヒョンの愛しの恋人は、もうだいぶ酔いが回っているのか目がとろ〜んとしていて、それはそれはもう……



「……危険だ……」



……うん。ヒョン、俺もそう思う……






すると急にヒョンはあたふたと動き出した。


「……ちょっ……ヒョン? どうしたの?」

「どうしたもこうしたもあるか! 行くんだよ!」

「行く、って……宿舎に?!」

「当たり前だろ!」

「いやいや、もうこんな夜中だよ?!」

「こんなリョウクを放っておけるわけないだろ!!」



……まぁ……わからないでもないけれど……





うちのヒョン。

キム・ジョンウン。

またの名を、イェソン。

かなりのやきもちやきで、恋人には超ーーーーー過保護。




「ヒョン……と…とりあえず、さ。リョウクにカトク、してみたら? ね?」

「……あ…お…おぅ…そうだな…」



するとヒョンは、スマホの画面をものすごいスピードでタップした。

少しして、パソコン画面の中のリョウクがおもむろにスマホを弄りだす。

何か返ってくるのかと待っていると……





…………あれ?


何も返ってこない…………






「あ!!」


ヒョンの大きな声に画面に目をやると……

コテン、とキュヒョンの肩に頭を預けて、甘えきっているリョウクの姿が……



「あぁ……りょ……く……」

「……あ……は……はははは! リョウク、酔っ払っちゃってるね……ははは……」




あぁ……リョウク……


ヒョン……魂抜けちゃってます……








ー 次の日 ー



『イェソンヒョンから返信来ないんだけど、どうかした?』

「…………」



……あの……リョウクさん……?


どうかした?……じゃないと思うのですが。


確かに! 確かにうちのヒョンがいつも何かとお世話をかけてるとは思います。

それは本当にもう、いつもすみませんと思います。

が!



『昨日のギュTV見て、魂抜けてたよ』

『あ、ほんと? ごめ〜ん(๑˃̵ᴗ˂̵)』

「…………」


……そんな可愛い顔文字で誤魔化されてくれるのは、うちのヒョンだけだと思いますが。







しばらくして、突然ヒョンの部屋のドアが開いた。



「ど……どうしたの?」

「ん? リョウク。もう近くまで来てるって♬」

「…………」



……あぁ……ラブコールが来たんですね。

で、またヒョンは、コロコロとリョウクの掌の上で転がったんですね。



「じゃ、行ってくるな〜♪」




……あ……そう……




どうぞ……ごゆっくり……





end







明日は4th roundをお送りします。



2020.02.27 Thu l ◇短編 l コメント (4) トラックバック (0) l top


※このお話は、フィクションです。これでもかと大きく誇張された人物像であることをご理解の上、お楽しみください。






……ヒョンが、ニヤニヤしている。


見るからにご機嫌で、スマホを眺めている。

時々クスっと笑ったり、うんうんと頷いたりしながら、終始ニヤニヤしている。

どうしたのか気になるけれど、声をかけたら面倒くさいことになるのはわかってるからそのままにしていた。

いたんだけれど……



チラッ。 チラッ。



……出た。



うちのヒョン。

キム・ジョンウン。

またの名を、イェソン。

かなりのやきもち焼きで、そして構ってちゃんでもある。



その手には乗らないぞと思っても、乗らない限り続くのもわかってるから早々に諦める。



「……ヒョン、何見てるの?」


キラーン☆とヒョンの目が輝いた。

"よくぞ聞いてくれました!"ってとこかな。



「ん? なんでもないよ」

「…………そう?」

「えっ……あー、リョウクがな?」



……やっぱり。

ヒョンの機嫌の93%くらいは、愛しの恋人に左右されるから簡単に予想は出来たけど、あまりにも毎回その通りだとガックリくる。


「またYoutubeあげたって言うから、それだよ」


横からスマホを覗き込むと、そこには滞在中のホテルで過ごすリョウクの姿。


「顔洗うだけでなんでこんなにかわいいのかなぁ〜♡ ほっぺたぷく〜ってして♡ な?」

「あー……うん」

「バスローブ……はぁ……やっぱりかわいいなぁ♡」

「……うん」

「あ! っていうかお前、見るな! ダメだ! こんなリョウクを見ていいのは俺だけなんだから!」




……この人は、いったい何を言っているのでしょうか……




「ヒョン……これ、Youtubeなんだよね……?」

「おぅ」

「全世界に向けて公開されて、世界中のELFがもう見てると思うんだけど……」


「……!!!!」



急にあわあわしながら電話をかけ始めるヒョン。

まさか今更リョウクにやめろとでも言うつもり?



「……ぁだああぁー! 出ないっ!」



そりゃ、リョウクだって暇じゃないと思うよ?







……ほんと、いつもうちのヒョンがすみません。

よく付き合ってられるなぁ、と毎度我が兄ながら申し訳なくなります。

きっとすごい数の着信が入ると思うので、一応事の顛末をお知らせしておきますね。


…………送信、っと。









ー 3日後 ー



またヒョンがニヤニヤしてる。

原因はもちろんアレ。



「他に俺しか出さない、って……なぁジョンジナ〜♬」

「……え? あ……うん」

「ELFもみんなイェウク〜♡って喜んでるし。さすが俺のリョングだよなぁ♡」



……レコーディングの順番が、たまたまそうだったからだけだと思うけど。

でもそんなこと言おうものなら、せっかくのこの上機嫌も一気に消え去るので言わないことにする。






『っていうかリョウク。あんな目尻の下がりまくったヒョンの顔、世界に配信しちゃっていいの?』

『えっ、ダメ?』

『いや、これが反対の立場なら、多分ヒョンは絶対に出さないと思うけど』

『あぁ。いいの。だって最近のヒョン、色気駄々漏れでカッコよすぎるんだもん』

『…………?』

『だから、いつもヒョンはあんな目で僕を見るんですよー、僕のなんですよー、って全世界のELFに教えてあげなきゃ』

『……あ……そうなんだ……』






……本当、よくお似合いです。


イェウク尊い、ってこのことですね。


いつもいつも、ごちそうさまです……







end









12月21日に、累計10000拍手に到達しました~( *´꒳`* )

皆さま、いつもご覧くださり、ポチポチしてくださり、本当にありがとうございます!

自分が思っていたよりもかなり早いペースで、まさか年内にとは思っていませんでした。

これを励みに、また引き続きコツコツとお話を続けていきたいと思います。




そして、記念すべき10000拍手目を踏んでくださったのは、いわちゃんさん!

なんとなんと、3度目のピタリ賞〜(*゚◇゚)
ありがとうございます☆*。

そして兄さんのお話で、ということで、今回は『うちのヒョンがすみません』の第2弾を書かせていただきました。


ネタは、そう。リョジトです。

2回目のホカンスと、3回目のレコーディング風景のをネタにさせていただきました。

世界中のウクペンが歓喜し、同時に己を見直したであろう、リョウクの美の秘密( *´ ω ` )

そして、世界中のイェウクシッパーがキュンとしたであろう、あの兄さんのリョウクちゃんを見る優しい眼差し(๑⃙⃘♥‿♥๑⃙⃘)

いやぁ、イェウクって、本当に素晴らしいですね(๑˃̵ᴗ˂̵)



次回ピタリ賞は、12000の時となります。

また今後ともどうぞよろしくお願いします☆*。




2019.12.25 Wed l ◇短編 l コメント (0) トラックバック (0) l top



あの日は、風の気持ちいい夜だった。

煮詰まって散歩でもしようと、缶詰めになっているホテルを出てぐるぐるとその辺を散策した。

最後に近くのコンビニでコーヒーを買って、1時間ほどでホテルに戻った。



そして俺は、彼に出会った。









地下鉄の駅の構内は、さながら写真展だ。

あちこちに、アイドルのファンが出している応援広告が並ぶ。

誕生日を祝うもの、デビュー記念日を祝うもの、新しいアルバムを宣伝するものなど様々だ。

それは、キラキラと輝くそのアイドル達の姿に励まされ、癒され、毎日の糧にしている人の多さを物語る。




改札口の手前、最後の角を曲がって見えてきた1枚の広告に足が止まる。



そっか。

今日、誕生日なのか。

知らなかった。



広告の中から俺を見つめてくるその瞳に、あの夜を思い出す。



理由なんてない。

ただ、惹かれた。



一夜の過ちというにはあまりに甘くて。

2人の始まりというにはあまりに心許なくて。



結局俺は、何もなかったように忘れることを選んだ。

それなのに。

時間が経つほど、曖昧になる記憶とは裏腹に、彼のことを思う時間は増えていく。




これが、もう二度と顔も見られない相手なら違ったのかもしれない。


でも彼は、街のあちこちにいる。



ネットのニュース。

食堂でかかっていたテレビ。

美容室で手に取った雑誌。

カーラジオから流れる音楽。



思い出そうとしなくても、ふいに彼は俺の日常に現れて、あの夜を思い起こさせる。



少し高い体温。

熱い掌。

大胆な指先。

吐息に混じる甘い声。

子犬のように無垢な瞳。




そして今、彼は俺を見つめている。


大きなパネルの中から。





「……誕生日、おめでとう」





2人組アイドルのメンバー。


イ・ドンへ。



それが、

たった一晩で俺の全てをさらった、彼の名前。






end








ドンへセンイルの時に対で書いたジョンウンサイドですが、上がるかどうか迷って保留にしていたものです。

なので誕生日、ってなってます。




2019.12.20 Fri l ◇短編 l コメント (4) トラックバック (0) l top


「あっ!」


ヒョクが開いていた雑誌にその人の姿を見つけて、思わず声をあげた。


「なんだよ?」

「ごめんヒョク。ちょっと見せて!」


半ばひったくるみたいに雑誌を受け取る。


……やっぱり、あの人だ。











半年ほど前、あの日はツアーの真っ最中、日程の半分を終えた頃だった。

次の日は移動だけだったから、公演後みんなゆっくりとご飯を食べたり飲んだりしていた。

俺も大して飲めないのに結構飲んじゃって、疲れて眠かったのもあって、先にタクシーでホテルに戻った。







気づくと、ベッドの上だった。


でも、俺が泊まってる部屋じゃない。


しかも、俺は何も着ていなくて、腰のあたりには気怠い感覚。


触れるシーツはぐちゃぐちゃで、何があったかは明らかだった。



「起きた?」


びっくりして声の方を見ると、開いたバスルームのドアから知らない男が顔を覗かせていた。


「あの……」

「……覚えてない?」


恐る恐る頷くと、その人は深いため息をついた。


「俺が戻って来た時、この部屋のドアの前で寝入ってたんだよ。あんた」

「……え?」

「フロントに知らせようにもそのままなのもどうかと思って、とりあえず部屋に入れた」

「…………あの……俺…その……」

「…………忘れなよ。俺も…忘れるし」

「でも……」


戸惑う俺に彼は目を細め、その口元に微かに笑みを浮かべた。


「……別に、誰にも言わない。写真とかも撮ったりしてないし」

「え……」

「あんた……歌手、だろ? 2人組の」

「……はい」

「なら、早く戻りな」

「あの……すみませんでした」

「…………うん」

「…………」

「風呂入ってるうちに……出てって」



パタン、とバスルームのドアが閉まった。

その音に、なぜかすごく胸が痛かった。

最後に見えた横顔が、ひどく痛そうだった。



ベッドの下に散らばった服を拾って着た。


「……ごめんなさい」


バスルームのドアに両手をあて、水音で聞こえないのはわかってたけど、呟いた。


なんでかわかんないけど、涙が滲んだ。






自分の部屋に戻って、シャワーを浴びた。

もう結構な時間で、ノロノロしている暇なんてなかった。

昨夜の名残を洗い流していく。

左の肩口に掌を滑らせた時、そこに微かな凹みがあるのに気づいた。



彼の、噛み跡だった。



その瞬間、昨夜の記憶の断片が蘇ってきた。




少しかすれたような声。

細いのに、キレイに筋肉ののった肌。

俺より少し低い体温が、熱くなっていく。

男の人にしては小さな掌が、必死に俺にしがみついて……


俺……




シャワーとは違う滴が頬を伝う。


なんで……




酷いことした。

その瞬間を思い出せないのが悔しくて仕方ないけど、合意なんてなかったと思う。

でも、蘇った記憶の断片の中の彼は、俺を感じて、求めてくれていて、俺は……そんな彼に夢中になった。



根拠なんてないけど……俺と彼の間に、愛はあった。





きっと、もう会っちゃいけないんだと思う。


酔った勢いの過ちで終わらないと、ダメなんだと思う。


じゃないと……多分、俺は溺れてしまう。


一瞬で、強烈に惹かれて……あれだけ酔っていてさえそうなんだから。


素面で向き合ったりなんかしたら、もう……





忘れなきゃ。

彼の言ったように。

通り過ぎていった、嵐みたいな人。

荒れてしまった心は、少しずつ修復するしかない。













「なに? 知ってる人?」

「……そうじゃないけど……」



なんて言えばいい?

本当のことなんて、ヒョクにだって言えない。

だって……彼を見つけられるなんて、思ってもいなかったから。



「……へぇ……読んだことないな」


「…………」






雑誌の片隅の、新刊紹介のコーナーに載った小さな写真。


そこに、彼はいた。





作家。シナリオライター。



キム・ジョンウン。



それが、恋しい彼の名前。








end










ドンへさん、お誕生日おめでとう。

幸多き1年になりますように。



2019.10.15 Tue l ◇短編 l コメント (0) トラックバック (0) l top