Thu 12/06 2018

教えて 1

21:000
教えて【完】

<SungMin>




どうして僕を誘ったの?


真冬のあの海で、君は何を言おうとしたの?


車の中のあの沈黙は、一体なんだったの?


2人きりで過ごして、君は何を思ったの?






「ソンミニヒョン、
日曜の昼間、シフト入ってますか?」


バイト先の後輩、キュヒョンがそう聞いてきたのは、金曜日の閉店間際だった。

大学も卒業間近で、この春にはバイト先のハンバーガーショップを辞め、就職する僕。

大学こそ違うものの、この2年同じバイト先の後輩として過ごしてきた、2つ下のキュヒョン。


「日曜なら夜からのシフトだけど?」

「じゃあ、昼間付き合ってくれません? 」

「いいけど、なに?」

「俺、免許取ったんでドライブしたいんですけど、1人も寂しいので」




なんだかそれって、デートみたいだ。



ふと頭に浮かんだ考え。

そんな気はキュヒョンにはないだろう。

意識しているのはきっと僕だけ。



気づいたら、目で追うようになっている自分がいた。

言えるはずない想いだとはわかってる。






「今日は海に行きますよ」

「えーっ⁈ 今、何月だと思ってんの⁈」

「2月ですね」

「いや、真冬だよ⁈ 雪ドッサリだよ⁈」

「わかってますよ」

「じゃあなんで⁈」

「荒れ狂う冬の海が見たくて」


曇り空の中、そんなやりとりをしながら、
たどり着いたのは本当に海だった。

夏は人で賑わう海水浴場。

入り口のところも雪で埋まってて、
僕たちは雪の山を乗り越えて浜辺に出た。



「寒っ!」

「ヒョン、走りましょう!」

「えっ⁈」

「その方があったかくなりますよ!」

そう言って本当に走っていく
キュヒョンを追いかけた。



ふと振り返ったキュヒョンが、
寂しそうに笑った。
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