Sat 08/24 2019

Let me kiss

20:002
Every Breath You Take 〜触れる想いスピンオフ【完】

『Every Breath You Take』のその後のお話です。









真夏だというのに、ヒョンのベッドで冬用の羽根布団に毛布まで重ねてるのに、寒い。

おでこには、冷えピタ。

キッチンに立つヒョンの後ろ姿を、ぼーっと眺める。



「リョウガ、ほら」


差し出された僕用のマグカップからは、甘い匂い。


「ゆず茶。喉にいいかな、って」


……わざわざ買ってきたの?

この家、いつもコーヒーしかないのに。


「ありがとう」

「ん」

「ごめんね?」

「ん?」

「映画。あれ今日までだったでしょ?」

「気にしなくていい」



週末だから、昨日は会社帰りにそのままヒョンのところに泊まって、今日はデートのはずだったのに。


ヒョンの掌が、僕の首元に触れる。


「まだ熱あるな」

「うん」


少しひんやりした温度が気持ちいい。

いつもなら、僕を熱くする掌。


「休みの日でよかったよ」

「うん。これで仕事ってしんどいもん。休むのも気が引けるし」

「そうじゃなくて」


あぁ…その目。

笑うと無くなるんだよね。

鋭さなんかどこへやら、世界で一番優しい目になる。


「ついててやれるだろ?」

「うん…」


ふふっ。

大好き。



「寒くない?」

「大丈夫」

「早くよくなってくれないと」

「…くれないと?」

「キスもできない」



なにそれ。

ねぇ?

時々すごくかわいくなるのは、なんなんだろうね?




不思議。

ヒョンは年上なのに、僕、ヒョンを守らなくちゃって思うんだ。

一番近くで寄り添って、ずっと一緒にいなくっちゃ、って。




「なぁ、リョウガ…」

「なに?」

「あのさ……」

「うん」

「……ここに来ない?」

「……え?」


それって……


「ここに引っ越し……しない?」

「……しない」

「そっか……」



しおれちゃって、うなだれて、つむじが見えてる。

それさえかわいく見えるって、僕、重症かも。



「探そ?」

「ん?」

「部屋。ワンルームじゃさすがに狭いよ」



あ。


今、伝わったなってその瞬間がわかるくらい、急にヒョンの瞳がキラキラする。

そして、また目が無くなる。

世界で一番、優しい目になる。



「うん。探そう」

「うん」

「来週な」

「うん。来週ね」




寒かった体は、ヒョンの布団とゆず茶のおかげでポカポカ。

薬が効いてきたのか、頭もぽわーんとしてきて、だんだん眠たくなってくる。




「まずは、早くよくなってくれないと」

「…くれないと?」

「……わかってるだろ?」




……うん。






end










SUPER JUNIORの兄さん、イェソンさん!

お誕生日おめでとうございます«٩(*´ ꒳ `*)۶»



唯一無二の、スジュの声。

思えばスジュ沼にハマる前から、兄さんの声に私、出会ってました!

そう!

『It has been to you』に!!(=゚Д゚=)

大好きでした、あのドラマ。

……が、当時全くK-popを追っていなかった私……

なんで追わなかったんだろうと、沼にハマってから後悔しました…



不思議な魅力いっぱいの兄さん。

これからも、その魅力でELFを魅了し続けて欲しいですよね( *´꒳`* )

幸せ溢れる1年になりますようにo(*^▽^*)o







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